少女病 鳥篭から紡ぐ終焉 LRC歌詞
歌曲 鳥篭から紡ぐ終焉 由 少女病 演唱。
「空(そら)は遙(はる)か遠(とお)く、どんなに手(て)をのばしても屆(とど)きそうにない。
ある大國(たいこく)の貴族(きぞく)達(たち)の保護(ほご)の中(なか)、私(わたし)は生(いく)かされていた。
許(ゆる)されたのは、ただ歌(うた)うことだけ」
「鳥篭から紡ぐ終焉」
作詞:少女病
作曲.編曲:HIR
歌:Lico
聲:中原麻衣
冷(つめ)たい夜(よる) 無慈悲(むじひ)に訪(おとず)れる闇(やみ)
鳥篭(とりかご)は靜(しず)かに揺(ゆ)らされ続(つづ)ける
早(はや)く夜(よる)が終(お)わればいい
そしたらまた 世界(せかい)のための歌(うた)を歌(うた)おう
白銀色(はくぎんいろ)の天蓋(てんがい) 虛飾(きょしょく)の鐘樓(しょうろう)
窓辺(まどべ)に佇(たたず)むのは 徽章(きしょう)なき従者(じゅうしゃ)
欠落(けつらく)した幻想(げんそう) 殘更(ざんこう)の天秤(てんびん)
天上(てんじょう)の言語(ことば)で、祝福(しゅくふく)を紡(つむ)ぎゆく
仮初(かりそ)めの聲(こえ) 緋色(ひいろ)に割(わ)れる虛空(そら)
自由(じゆう)への渇望(かつぼう)は 生(う)まれた瞬間(とき)に忘(わす)れた
保護(ほご)という名(な)の、束縛(そくばく)された日々(ひび)
翼(つばさ)を失(な)くしたのはいつのことだっただろう?
「天使語(てんしご)というだけで、そのメッセージに祝福(しゅくふく)が內包(ないほう)されていると、
身(み)勝手(かって)な錯覚(さっかく)をする人々(ひとびと)。
私(わたし)が祝福(しゅくふく)を歌(うた)うことに、どんな意味(いみ)があるというのだろう。
救(すく)われたいのは、私(わたし)も同(おな)じなのに」
「旋律(Melody)はどこまでも響(ひび)き、誰(だれ)もが空(そら)へ希望(きぼう)を求(もと)め、飛(と)んでいく。
決(け)して屆(とど)くことのない空(そら)。
雲間(くもま)から射(さ)す光(ひかり)は、殘酷(ざんこく)な程(ほど)に優(やさ)しくて……」
胡亂(うろん)な日々(ひび) 無慈悲(むじひ)に枯(か)れゆく花(はな)
鳥篭(とりかご)は無粋(ぶすい)に穢(けが)され続(つづ)けた
早(はや)く夜(ゆる)が終(お)わればいい
そしたらまた 靜(しず)かに歌(うた)っていられるのに
砂(すな)のない砂時計(すなどけい) 朽(く)ちかけた迴廊(かいろう)
窓辺(まどべ)で微笑(ほほえ)むのは 隻眼(せきがん)の従者(じゅうしゃ)
欠落(けつらく)した感情(かんじょう) 傾(かたむ)く天秤(てんびん)
天上(てんじょう)の言語(ことば)で、終焉(しゅうえん)を紡(つむ)ぎゆく
仮初(かりそ)めの聲(こえ) 緋色(ひいろ)に割(わ)れる虛空(そら)
自由(じゆう)への渇望(かつぼう)は 生(う)まれた瞬間(とき)に忘(わす)れた
保護(ほご)という名(な)の、束縛(そくばく)された日々(ひび)
翼(つばさ)を失(な)くしたのはいつのことだっただろう?
空(そら)は落(お)ち この世界(せかい)は朽(く)ちる
その前(まえ)にわたしなりの終焉(しゅうえん)を紡(つむ)ぎたい
だから今(いま)、言語(ことば)に想(おも)い込(こ)め
蒼穹(そうきゅう)に歌(うた)う
「全(すべ)てが終(お)わるとき、不可視(ふかし)の箱舟(はこぶね)は私(わたし)を乗(の)せて空(そら)へと還(かえ)る。
その瞬間(しゅんかん)はもう、すぐそこまで近(ちか)づいてきているのだと。そう、信(しん)じて……」
終わり
鳥篭から紡ぐ終焉