森山直太朗 青春のメモワール LRC歌詞

歌曲 青春のメモワール森山直太朗 演唱。


ノックアウトされたリングサイドに
僕は一人腰を下ろした
薄れていく意識の中で
君の姿を探した
闇雲に出したパンチは
盡く空を切り裂いた
倒れてはまた立ち上がり
時が過ぎるのを待っていた

血を浴びた白いマットは
鉄と汗の匂いがした
沈黙はやがて喝采に変わり
青春の終わりを告げるテンカウント

スローモーションで蘇る
君の笑顔はいつも優しくて
終わりなき孤獨のシャドー
君と駆け抜けた

時が経ち瞳伏せると
変わりなくここにあるようだ
夢だけで食いつないでいた
継ぎ接ぎだらけの青春のメモワール

あの試合が始まる前に
部屋に殘した誓いの言葉
もしも負けたらグローブを捨てて
君の実家の呉服屋を継ぐと

フラッシュバックで遠ざかる
君の背中はやけに眩しくて
開かずの遮斷機の光
身も蓋もないさ
砕け散った夢物語

陽射しに揺れるレモネード
路地裏の下がり貓
真夜中のインスタントフード
萎れかけたかすみ草
なけなしの左フック
時を刻む鐘の向こう
僕の名前を叫ぶ
君の聲が聞えた

スローモーションで蘇る
君の笑顔はいつも優しくて
終わりなき孤獨のシャドー
君と駆け抜けた
ラストシーンは
絵に描いたようなノックダウン
消えない昔日の痛み
君と駆け抜けた



青春のメモワール