[ti:天使の彫像] [ar:Sound Horizon] [al:Roman] [offset:500] [00:00.00]Sound Horizon - 天使の彫像 [00:20.14]詞曲:Revo [00:22.14]歌:Jimang [00:24.14]聲:深見梨加、能登麻美子、ゆかな [00:28.14] [00:30.14]後の世に【神の手を持つ物】—— [00:33.24]と稱される彫刻家『Auguste Laurant』 [00:37.68]戦亂の最中に失われ [00:40.08]平和と共に姿を現したとされる [00:43.62]未だ神秘の薄布(Banne)に包まれた彫像 [00:47.58]彼の稀代の傑作 [00:50.02]『天使』(Ange)に秘められし [00:52.24]知られざる《物語》(Roman)…… [00:54.37] [00:55.65]「物言わぬ冷たい石に 生命を燈せる等と [01:08.87]俗人達が謳うのは 唯の驕りに過ぎぬ [01:22.43]在る物を唯在る様に 両の手で受け止めて [01:35.53]溫もりに接吻(くちづ)けるように [01:41.75]想いを象るだけ……」 [01:47.49] [02:02.35]《風車小屋》(Moulin maison) [02:04.76]空を抱いて 廻り続ける丘の上 [02:15.55]工房(Atelier)は他を拒むように [02:21.38]靜かに佇む影… [02:26.59] [02:28.65]彼は唯獨りで描いた [02:35.22]我が子の表情(かお)も知らずに…… [02:41.51] [02:45.82]【足り[0501=な]いのは小手先の素描力(Design)では[0501=な]い [02:52.48]——現実をも超える想像力(Imagination)】 [02:58.98]「嗚呼…光を…嗚呼…もっと光を… [03:05.51]『即ち創造』(Creation)…憂いの光を……」 [03:12.63] [03:15.66]生涯逢わぬと誓い[0501=な]がら [03:22.19]足げく通う修道院(Monastere) [03:29.00]子供達の笑い聲 壁越しに聴いている… [03:42.39]「君の手が今摑んでいるであろう [03:48.82]その《寶石》(いし)はとても壊れ易い [03:55.59]その手を離しては[0501=な]らない [04:01.38]例え何が襲おうとも……」 [04:06.80] [04:08.61]彼は日々獨りで描いた [04:15.28]我が子の笑顔(かお)も知らずに…… [04:21.74] [04:25.78]【必要[0501=な]のは過ぎし日の後悔(Regret)では[0501=な]い [04:32.20]——幻想をも紡ぐ愛情(Fiction)】 [04:39.05]「嗚呼…光を…嗚呼…もっと光を… [04:45.68]『即ち贖罪(Expiation)』…救いの光を……」 [04:51.96] [04:54.08]如何[0501=な]る 賢者 であれ [04:56.41]零れる砂は止められ[0501=な]い [05:00.26]彼に用意された銀色の砂時計 [05:04.57]殘された砂はあと僅か…… [05:09.62] [05:19.09]母親の燈を奪って [05:25.31]この世に燈った小さ[0501=な]《焔》 [05:31.75]その輝きを憎んでしまった [05:38.56]愚か[0501=な]男の最期の悪足掻き… [05:44.87] [05:45.62]想像の翼は広がり [05:51.88]やがて『彫像』の背に翼を広げた—— [05:58.40]「嗚呼…もう想い遺すことは[0501=な]い [06:05.14]やっと笑ってくれたね……」 [06:12.26] [06:49.76]「其処にロマンは在るのかしら?」 [06:52.21] おわり