[ti:戦場を駈ける者] [ar:Sound Horizon] [al:Chronicle 2nd] [00:00.93] 戦場を駈ける者 [00:01.64] [00:00.49](第九巻 527ページ) [00:07.40]プロイツェン領オッフェンブルグ… [00:09.84]眩暈がする程の血の雨の薫に咽ぶことなくその男は笑っていた… [00:21.06]フランドル暦182年『アラゴンの戦い』 [00:24.84]アルヴァレス將軍率いる フランドル軍五千 [00:27.28]ピレネー山脈を越え カスティリヤ領に進撃 [00:30.39]アラゴン平原にて カスティリヤ軍 [00:33.96]北方防衛駐留部隊一萬二千を相手に開戦 [00:36.44]勇み歩を進める毎に 足元に死が絡みつく [00:49.13]研ぎ澄まされてゆく刃風(かぜ)に 敵兵は戦意(こころ)惑わす [01:02.96]猛る兵士と軍馬の嘶き「全軍突撃!我に続け…」 [01:15.89]白銀の甲冑…<ベルガ人の將軍>(アルベルジュ) [01:27.26]時間だぞ、來たぞ!見ろ!死神だ!(Chrono, Venies! Vidies! Velesa!) [01:40.58] [01:44.79]「時に…アルヴァレス卿の軍はまた勝利を収めたようですな… [01:48.84]倍數以上の敵軍を完膚なきまでに叩きのめしての大勝利とか」 [01:53.66]「…銀色の死神、忌々しい<ベルガの亡霊>(アルベルジュ)め、 [01:58.22]今や陛下よりも奴を崇拝する者まで出始めておる始末」 [02:03.09]「丁度良い手駒もあることで御座いますし、機を見ていづれ、 [02:07.88]目障りな英雄殿には、ご退場願うのが宜しいかと」 [02:12.70]「手駒…ああプロイツェンで捕虜にしたあの男の事か? [02:17.77]…破滅を演じる歴史の舞台、今宵も面白い劇が観れそうだ…」 [02:22.39]「我ら<唯一神>(クロニカ)の名の下に…」 [02:26.82]彼は誰が為に戦場を駈けるのか… [02:37.69]護るべき女性(ひと)と祖國(くに)を失って尚…