[ti:焔] [ar:Sound Horizon] [al:Roman] [00:04.50]作詞:Revo [00:09.50]作曲:Revo [00:14.50]歌:REKKI [00:19.50]聲:若本規夫、田村ゆかり、Jimang [00:23.56]幾許かの平和と呼ばれる光 其の影には常に悲慘な爭いが[0101=あ]った [00:31.37]葬列に參列する者は 皆一様に口數も少なく [00:36.29]雨に濡れながらも 歩み続けるより他にはないのだ…… [00:41.70]瞳を閉じて暗闇(やみ)に 吐息を重ねる [00:51.03]そっと觸れた溫かな光は 小さな鼓動 [01:00.08]否定接続詞(Ne)で綴じた書物(かみ)が 歴史を操る [01:09.23]そっと振れた灼かな光は 誰かの『焔』 [01:18.34]気付けば道程は 常に苦難と共に[0101=あ]った [01:26.86]耐えられぬ痛みなど 何一つ訪れないものさ… [01:36.57]歓びに咽ぶ白い朝 哀しみに嘆く黒い夜 [01:45.53]我等が歩んだ此の日々を 生まれる者に繋ごう… [01:54.67]瞳に映した蒼い空 涙を溶かした碧い海 [02:03.72]我らが愛した此の世界(ばしょ)を 愛しい者に遺そう…… [02:49.74]嗚呼… 朝と夜 は繰り返す 煌めく砂が零れても… [02:58.69]嗚呼… 朝と夜 は繰り返す 愛した花が枯れても… [03:07.81]嗚呼… 朝と夜 は繰り返す 契った指が離れても… [03:16.89]嗚呼… 朝と夜 を繰り返し 《生命》(ひと)は廻り続ける…… [03:26.19]美しい『焔』(ひかり)を見た 死を抱く暗闇の地平に [03:35.02]憎しみ廻る世界に 幾つかの『愛の詩』を燈そう… [03:45.26]何れ程夜が永くとも 何れ朝は訪れる—— [03:49.43]獨りで寂しくないように 《雙児(ふたご)の人形(la poupee)》を傍らに [03:58.35]小さな棺の揺り籠で 目覚めぬ君を送ろう… [04:07.40]歓びに揺れたのは《紫色の花》(Violet) 哀しみに濡れたのは《水色の花》(Hortensia) [04:16.55]誰かが綴った此の詩を 生まれぬ君に贈ろう… [04:25.63]歴史が書を創るのか 書が歴史を創るのか [04:30.27]永遠を生きられない以上 全てを識る由もなく [04:34.81]朝と夜の地平を廻る 『第五の旅路(たび)』 [04:39.32]離れた者が再び繋がる日は 訪れるのだろうか? [05:02.99]懐かしき調べ 其れは誰の唇か—— [05:06.35]嗚呼… 《物語》(Roman)を詩うのは…… [05:28.69]「其処にロマンは在るのかしら?」