[ti:英雄の帰郷] [ar:Sound Horizon] [al:Chronicle 2nd] [00:02.54] 英雄の帰郷 [00:03.17] [00:05.05]アルヴァレス亡命の報は 帝國のみならず [00:07.57]ガリア全土に強い衝撃を響かせ疾った… [00:10.75]時代は英雄を求め 反撃の狼煙は上げられた [00:14.17]舊カスティリヤ領が 帝國に対し獨立宣戦を布告 [00:17.68]舊ロンバルド領 舊プロイツェン領がそれに続き [00:20.68]帝國內部で高まりつつあった聖戦への反感が遂に爆発 [00:24.78]アルヴァレスを頼り 軍民問わず亡命者が殺到 [00:27.89]更に熾烈な四正面作戦を強いられた帝國は [00:30.91]次第に領土を削られ 國力を疲弊していった… [00:34.09]そして…戦局の流転は 時代にひとつの決斷を投げ掛ける… [00:38.63]それは…皇帝 聖キルデベルト六世より [00:42.22]プリタニア女王へと宛てられた一通の親書… [00:48.89] [00:51.84]帝國暦四年『ベルセーヌ休戦協定會談』 [00:55.07]帝國領イヴリーヌ ベルセーヌ宮殿 [00:59.29]大理石の迴廊を進む薔薇の女王 [01:02.68]左にはパーシファル 右にはアルヴァレス [01:06.07]柱の陰には招かれざる客… [01:08.49]黒の教団より放たれし刺客… [01:11.19]死角(刺客)より放たれし時(黒)の凶弾… [01:14.37]嗚呼…歴史は改竄を赦さない… [01:20.58]凍りつく時間の中を 崩れ墮ちるアルヴァレス [01:28.65]パーシファルの雷槍(やり)が閃き 崩れ落ちるゲーフェンバウアー [01:37.87]それは…歴史の流れが変わる瞬間だろうか? [01:46.74]それとも最初から全て決められていのだろうか… [01:56.20]「…先に逝ったのか…ゲーフェンバウアー…人間(ひと)とは全く…哀しい生物(もの)だな…」 [02:05.31]彼を誘う最期の闇 その中にさえ… [02:08.44]「嗚呼…朱い…何て朱い夕陽なんだ…シャルロッテ…私は必ず…必ず帰って…」 [02:23.12]ブリタニア暦630年 英雄アルベール.アルヴァレス [02:27.94]イヴリーヌ(ベルセーヌ)宮殿 にて暗殺者の凶弾に倒れる… [02:31.34]彼の墓碑銘にはルーナ.バラッドが捧げた詩の一節が刻まれた… [02:36.61] [02:42.93]多くを殺し 多くを生かした 多くを悩み 多くを為した [03:00.77]<ベルガの同胞>(アーベルジュ)ここに眠ると… [03:14.05]ガリア全土を巻き込んでなお停まらない大戦 [03:17.69]その終結には…更に多くの血と涙 [03:22.58]五年の歳月を要するのである… [03:29.37] [03:34.86]夕陽に染まる丘 寄り添うように並ぶ二つの墓標 [03:40.33]白鴉が凜と羽ばたいて往く 終わらない空の向こうへ…