[ti:魔法仕掛けのリゼッタ] [ar:少女病] [al:黎明ローレライ] [00:01.33]「魔法仕掛けのリゼッタ」 [00:03.33]Lyrics:少女病/Compose&Arrange:RD-Sounds [00:05.33]Vocal:Mitsuki [00:07.33]Voice:名塚佳織 [00:09.33] [00:11.33]人里離れた地に安寧を求め  [00:16.38]隠れるように生きていた二人 [00:21.78] [00:44.80]ah... 忙しげに 研究を続ける隠者 [00:54.77]ひたすら苦しげに 眠ることも惜しむほどに [01:05.21]ah... その主人に 仕えるは魔法掛けの [01:15.42]少女の形した 精巧なる人形 [01:26.02]魂持たぬツクリモノ  [01:30.41]けれどそんな扱いを受けることなく [01:36.14]娘のように愛され 少女人形は主を支えていた [01:45.06] [01:46.02]ふたりともに向かい合って過ごす [01:50.78]瞬間は多くないけど [01:55.90]食事の時間だけはたくさん話せた  [02:01.15]一日の中特別なMemory [02:06.58]絵本を読み意味がわからず開く [02:11.16]「愛とはなんですか?」 [02:16.26]どんな疑問にさえも  [02:19.25]丁寧に答えくれた主がはじめて戸惑う―――― [02:26.47]その言葉の意味はそれぞれ  [02:31.97]人により異なるという [02:36.51]「リズにとって愛は?」 答えはわからずに…… [02:47.32] [02:50.35]「次の休日には、街に買い物にいこうね」 [02:54.58]『主にそう告げられたリズ。 [02:57.17]隠者が以前に休日をとったのはいつだっただろう。 [03:01.87]それは遠い昔のことのようにさえ思えて。 [03:06.00]それでも健気に、 [03:07.60]その日が訪れるのを待ち続けた――――』 [03:09.72] [03:10.46]ah... 「僕にとっての愛とは、その人のために [03:20.46]何かを見返りなく 與えることなのだろう」 [03:31.18]主は深い戸惑いを隠しきれず 懸命にそっと囁く [03:41.20]「たとえば、それは君の命吹き込んだように」と [03:50.47] [03:51.19]大きな手で撫でてもらうことは、とても嬉しいけど [04:01.13]その手に力はなく疲労を感じて  [04:06.16]支えきれない無力を呪った [04:11.60]なんのための研究かも知らない [04:16.31]無知で莫迦ば私 [04:21.50]どこかへ連れていっれ、なんてこと言わない。 [04:26.64]ただもう少し休んでくれたら―――― [04:31.62]考え込む背中――――そこに [04:37.02]寄りかかるだけではなくて [04:41.59]少しでも頼ってもらえる存在になろう…… [04:52.22] [04:54.07]ずっと根を詰めて休むこともせずに [05:00.05]沒頭した報いか [05:05.74]力盡きて倒れる隠者の寢顔は、 [05:11.23]解き放たれたように安らかに…… [05:16.91] [05:20.51]『隠者の研究は、このままでは長くは持たず、 [05:24.95]動きを止めてしまうかもしれない少女のためのもので――――。 [05:29.64]彼女に眠りと死の違いはわからず、 [05:33.16]ただ主が起きるのを待ち続けていた……』 [05:35.79] [05:38.75]「こんなにゆっくりと眠ってくださるのは久しぶり。 [05:42.80]お仕事が一段落ついたのかしら? [05:45.46]次の休日には、一緒に買い物にという約束。 [05:50.51]その日も遠くないのかもしれない。 [05:53.79]どんな服をきていこう。 [05:56.02]わかった気がした。 [05:58.36]私にとっての愛とは、その日を待ち続けること。 [06:03.24]ふたりで過ごす休日。きっと、素敵な一日になる――――」 [06:09.37]