[ti:鳥篭から紡ぐ終焉] [ar:少女病] [al:偽典セクサリス] [00:02.05]「空(そら)は遙(はる)か遠(とお)く、どんなに手(て)をのばしても屆(とど)きそうにない。 [00:08.28]ある大國(たいこく)の貴族(きぞく)達(たち)の保護(ほご)の中(なか)、私(わたし)は生(いく)かされていた。 [00:17.79]許(ゆる)されたのは、ただ歌(うた)うことだけ」 [00:23.09] [00:24.00]「鳥篭から紡ぐ終焉」 [00:26.00]作詞:少女病 [00:28.00]作曲.編曲:HIR [00:30.00]歌:Lico [00:32.00]聲:中原麻衣 [00:34.00] [00:35.79]冷(つめ)たい夜(よる) 無慈悲(むじひ)に訪(おとず)れる闇(やみ) [00:41.22]鳥篭(とりかご)は靜(しず)かに揺(ゆ)らされ続(つづ)ける [00:47.67]早(はや)く夜(よる)が終(お)わればいい [00:50.27]そしたらまた 世界(せかい)のための歌(うた)を歌(うた)おう [00:58.64] [00:59.46]白銀色(はくぎんいろ)の天蓋(てんがい) 虛飾(きょしょく)の鐘樓(しょうろう) [01:05.33]窓辺(まどべ)に佇(たたず)むのは 徽章(きしょう)なき従者(じゅうしゃ) [01:11.32]欠落(けつらく)した幻想(げんそう) 殘更(ざんこう)の天秤(てんびん) [01:17.24]天上(てんじょう)の言語(ことば)で、祝福(しゅくふく)を紡(つむ)ぎゆく [01:23.27] [01:24.31]仮初(かりそ)めの聲(こえ) 緋色(ひいろ)に割(わ)れる虛空(そら) [01:30.02]自由(じゆう)への渇望(かつぼう)は 生(う)まれた瞬間(とき)に忘(わす)れた [01:35.84]保護(ほご)という名(な)の、束縛(そくばく)された日々(ひび) [01:41.85]翼(つばさ)を失(な)くしたのはいつのことだっただろう? [01:51.81] [02:00.20]「天使語(てんしご)というだけで、そのメッセージに祝福(しゅくふく)が內包(ないほう)されていると、 [02:07.14]身(み)勝手(かって)な錯覚(さっかく)をする人々(ひとびと)。 [02:11.23]私(わたし)が祝福(しゅくふく)を歌(うた)うことに、どんな意味(いみ)があるというのだろう。 [02:17.69]救(すく)われたいのは、私(わたし)も同(おな)じなのに」 [02:23.15] [02:24.14]「旋律(Melody)はどこまでも響(ひび)き、誰(だれ)もが空(そら)へ希望(きぼう)を求(もと)め、飛(と)んでいく。 [02:31.89]決(け)して屆(とど)くことのない空(そら)。 [02:35.94]雲間(くもま)から射(さ)す光(ひかり)は、殘酷(ざんこく)な程(ほど)に優(やさ)しくて……」 [02:41.28] [02:47.40]胡亂(うろん)な日々(ひび) 無慈悲(むじひ)に枯(か)れゆく花(はな) [02:52.90]鳥篭(とりかご)は無粋(ぶすい)に穢(けが)され続(つづ)けた [02:59.18]早(はや)く夜(ゆる)が終(お)わればいい [03:01.85]そしたらまた 靜(しず)かに歌(うた)っていられるのに [03:10.61] [03:11.20]砂(すな)のない砂時計(すなどけい) 朽(く)ちかけた迴廊(かいろう) [03:17.06]窓辺(まどべ)で微笑(ほほえ)むのは 隻眼(せきがん)の従者(じゅうしゃ) [03:22.81]欠落(けつらく)した感情(かんじょう) 傾(かたむ)く天秤(てんびん) [03:28.86]天上(てんじょう)の言語(ことば)で、終焉(しゅうえん)を紡(つむ)ぎゆく [03:34.70] [03:35.99]仮初(かりそ)めの聲(こえ) 緋色(ひいろ)に割(わ)れる虛空(そら) [03:41.44]自由(じゆう)への渇望(かつぼう)は 生(う)まれた瞬間(とき)に忘(わす)れた [03:47.49]保護(ほご)という名(な)の、束縛(そくばく)された日々(ひび) [03:53.52]翼(つばさ)を失(な)くしたのはいつのことだっただろう? [04:02.81] [04:11.86]空(そら)は落(お)ち この世界(せかい)は朽(く)ちる [04:17.05]その前(まえ)にわたしなりの終焉(しゅうえん)を紡(つむ)ぎたい [04:23.53]だから今(いま)、言語(ことば)に想(おも)い込(こ)め [04:28.99]蒼穹(そうきゅう)に歌(うた)う [04:35.47] [04:35.65]「全(すべ)てが終(お)わるとき、不可視(ふかし)の箱舟(はこぶね)は私(わたし)を乗(の)せて空(そら)へと還(かえ)る。 [04:40.97]その瞬間(しゅんかん)はもう、すぐそこまで近(ちか)づいてきているのだと。そう、信(しん)じて……」 [04:47.96] [04:48.40]終わり