[ti:片戀艶花] [ar:藤乃靜留 ] [al:hime] [00:12.10]「夢かうつつか 春たちて さくら花散る [00:23.40]そして、うちは戀に落ちました。 [00:25.63] 想う戀、忍ぶ戀、燃える戀、いけずな覚えないや」 [00:33.73]濡れた髪にそっと 唇よせて目を閉じて [00:46.32]涙ぐんだらあかん? [01:01.91]胸を焦がして追いかけた [01:05.29]あやかしみたいに追いかけた [01:08.67]いつか一緒に死にたいわ [01:12.22]あゝ夢に操られ 舞う戀の花 [01:16.66]風が吹いただけで [01:21.43]散りゆく定めなら [01:26.07]抱き合ってその日に燃えてしまいたい [01:29.40]そして紅の色があせてゆくように [01:36.20]いとしい人のなか灰になりたいの [02:04.13]思いきれない侘びしさと [02:06.21]伝えそびれた侘びしさと [02:09.45]うちが死んだら泣きはるの? [02:14.25]あゝ聞けば枯れそうな 片戀桜 [02:26.66]星が凜と鳴れば [02:29.82]夜道を照らすから [02:38.70]想いはとまらない燃えて燃え盡きて [02:41.68]こんどこそ逃がさない [02:52.24]この身が消えても逃がさない [02:53.57]「夏蟲の 身をいたづらに なすことも 一つ思ひに よりてなりけり [02:56.98] これは古今集から戀の歌。せやな、うちも似たようなもんどす。 [03:01.43] 火を愛して炎に飛び込む夏の蟲。うちがそないな想いの炎によって身を滅ぼしたい思います。」 [03:22.05]風が吹いただけで [03:25.15]散りゆく定めでも [03:28.74]想いはとまらない燃えて燃え盡きて [03:33.68]こんどこそ逃がさない [03:39.36]この身が消えても逃がさない [03:49.68]面影に酔うほど 今宵亂れます… [04:15.22]「戀の色ってなんやろね。秋の海に映っているお月さん色。 [04:24.71] はんなり雪化粧、真白い心色。さくら散る散る思い出、乙女色。 [04:28.65] うちは全部あんたの色に染めてみせます。この世の誰よりもあんたのことが好きどす。 [04:35.01] たとえ世界を敵に回しても…そう、閻魔さんや神さんだってかましません。うちが守ってみせます。」