音無空
ghod
LURICS & MUSIC:Masanori Tamichi
吹(ふ)き抜(ぬ)ける 風(かぜ)の吐息(といき)白(しろ)く
煙(けむ)りゆらして 消(き)えていった
立(た)ち盡(つ)くす朝焼(あさや)けに
まだ暗(くら)い窓(まど)の向(む)こうが昇(のぼ)った
理由(わけ)話(はな)す街並(まちな)み 赤(あか)く染(そ)まって
やわらかそうな そのうらがわ
立(た)ち止(と)まる 聲(こえ)のない 首元(くびもと)
マフラーが 風(かぜ)にゆれてる
羽根(はね)になって
遠(とお)くへ飛(と)んでいかないかな
今(いま)をこえていこう
通(とお)り抜(ぬ)ける車(くるま)がかき消(け)していく
音無空(おとなしぞら) 映(うつ)すモニタ
思(おも)い出(で)をまきつけた 首元(くびもと)
マフラーが 風(かぜ)になびいた
翼(つばさ)になって
遠(とお)くへ飛(と)んでいかないかな
昨日(きのう)が 遠(とお)くなっていく
ゆれる煙(けむ)りに乗(の)せた聲(こえ)
雲(くも)に消(き)えていった
風(かぜ)が吹(ふ)く
街(まち)を包(つつ)む
音(おと)の無(な)い空(そら)に
のばした指先(ゆびさき)が 羽根(はね)になって
遠(とお)くへ飛(と)んでくみたいだ
明日(あっさ)へ 日(ひ)が昇(のぼ)る
殘(のこ)り僅(わず)かな 朝(あさ)が溶(と)けてく
日(ひ)の光(ひかり)とひきかえ 君(きみ)にふれた
終わる