十七歳
未練はないと踏み込んだ
女一人東京駅
もう疲れたの…生きてる意味がないから
十七歳
gazette
ずっと幸せな毎日
続くと思ってった
あたしの身體の中には
あなたと良く似た此の子がいて
嬉しくて嬉しくて
だけど解らないけど涙が止まらなかった
あなたには不幸だったのですか
あなたには迷惑だったのですか
だからあたしの事舍てて
何も言わずに消えたんでしょ?
壁にかかった花嫁衣裝と
あの人を憎んだ十七の春
最後に見た後ろ姿が
今でも目に焼き付いてて離れない
歡迎喜歡gaze的朋友一起交流~25250473
「愛する事に疲れた。」って
言葉も交わさず逃げたじゃない
あたしがどんな思いをして
あなたを待ち続けたか…わかる…?
痛みがまた込み上げて
叫んでみても何も変わらず
あなたの影を引きずったまま
やがて生まれてくる此の子には
辛い思いさせたくないの
ごめんね、あたしは母として
やさしく抱き上げる事すら
思い出に泣いた十七の春
あの日には二度と帰れないのに
何処か心の奧の方で
手を伸ばしてるあたしがいた
あなたには不幸だったのですか
あなたには迷惑だったのですか
だからあたしの事舍てて
何も言わずに消えたんでしょ?
壁に掛かった花嫁衣裝をずっと…
「あなたは今頃どこにいますか?」
「身體は壊していませんか?」
「楽しい生活を送っていますか?」
「もう昔のあなたじゃ…」
まだ見ぬ此の子の鳴き聲と春を待つ…
未練はないと踏み込んだ
女一人東京駅
もう疲れたの…生きてる意味がないから
終わり