「夏という光の泡沫」
梶原景時(井上和彥)
遙かなる時空の中で3 紅の月 第二夜
オウイカン
走り出す 君の長い髪
指先で 追いかけながら
抱きしめて しまいそうだよ
蟬の聲 新緑の小路
この時が 止まればいいな
かなわない 願いだと知ってても
君が居るだけで 噓さえも透き通るよう
笑い疲れても このまま
微笑んでて
何故 儚いものほど
美しくきらめくの?
今 見上げる空に
まぶしすぎる 木洩れ陽が光る
君も夢も 夏という泡沫だね
淋しさを 知ることもなかった
あの頃のオレを 思うよ
息ひそめ 短夜を生きてたね
君が居るだけで 闇さえも透き通るよう
遊び疲れたら 蟲の音
子守唄に
何故 愛しいものほど
果てしなく遠いのか?
今 見上げる夜空
まばゆすぎる 星屑が光る
君も今も 夏という泡沫だね
…心に叢雨 降りしきろうと
忘れて忘れて 今は…
もう なにもいらないよ
君だけを見ていたい
もう それだけでいい
まぶしすぎる 微笑が光る
時をとめて どうか ああ
何故 儚いものほど
美しくきらめくの
今 見上げる空に
まぶしすぎる 木洩れ陽が光る
君も夢も 夏という泡沫だね