カサブタ
明日へ続く坂道の途中で
すれ違う大人たちはつぶやくのさ
「愛とか夢とか理想も解るけど
目の前の現実はそんなに甘くない」って
つまずきながらも転がりながらも
カサブタだらけの情熱を忘れたくない
大人になれない仆らの強がりをひとつ聞いてくれ
逃げも隠れもしないから笑いたい奴だけ笑え
せめて頼りない仆らの自由の芽を摘み取らないで
水をあげるその役目を果たせばいいんだろう?
何度も繰り返した失敗とか 大きく食い違った考えとか
仆らの基準はとても不確かで
昨日より何となく歩幅が広くなった
背伸びをしながら打ちのめされながら
カサブタをちょっとはがすけど答えは出ない
大人になりたい仆らのわがままをひとつ聞いてくれ
寢ても覚めても縛られる時間を少しだけ止めて
せめてふがいない仆らの自由の実を切り取らないで
赤く熟すその時まで悩めばいいんだろう?
大人になれない仆らの強がりをひとつ聞いてくれ
逃げも隠れもしないから笑いたい奴だけ笑え
せめて頼りない仆らの自由の芽を摘み取らないで
水をあげるその役目を果たせばいいんだろう?