波のようにくり返す
この想いを
小ビンにつめてあの人へ
流せたら
「遠い街の景色に染まらないでね
なれない暮らしに負けないで「
と書きます
私の言葉があなたに屆くように
そして少しでも力になりますように
空いっぱいに輝く星に
願いをかけます
季節はずれの赤花ひとつ
誰か待つようにそっと咲いていました
あの人の住む町は夏の終り
ふるさとは今日も暑い日が続きます
大切な人だから心配だけど
冷たい風に気を付けて元気でね
私は大丈夫砂浜よせる波が
あなたの場所までかならず続いているから
海いっぱいにそそぐ光に
涙も消えます
季節はずれの赤花ひとつ
遠く見たままでずっとゆれていました
季節はずれの赤花ひとつ
誰か待つようにそっと咲いていました