「Karma」
作詞:少女病
作曲.編曲:HIR
歌:Mitsuki
聲:小野大輔、佐々木加奈
「薄汚(うすよご)れたこの世界(せかい)を両(りょう)の眼(め)で捉(とら)えることが耐(た)えられないから、僕(ぼく)はこの手(て)で右目(みぎめ)を抉(えぐ)った。
けれど、何(なに)も変(か)わらない。
世界(せかい)は緩(ゆる)やかに壊(こわ)れていくし、七色(なないろ)にみえていた硝子(がらす)細工(さいく)は輝(かがや)きを失(うしな)った。
ラフィルに出會(であ)ったのは、そんなくすんだ日々(ひび)の中(なか)。
偶然(ぐうぜん)という名(な)の必然(ひつぜん)。多分(たぶん)、僕(ぼく)らは魂(たましい)の同(おな)じ部分(ぶぶん)に傷(きず)を負(お)っている」
瞼(まぶた)を閉(と)じていても 視力(しりょく)などなくとも
飛(と)び込(こ)んでくる程(ほど)の 眩(まばゆ)い光(ひかり)があることを
僕(ぼく)はずっと知(し)らずに、生(い)きてきたのだろう
そのか細(ほそ)い光(ひかり)は 觸(さわ)ると溶(と)けてしまいそうで……
最初(さいしょ)に映(うつ)したのは 一片(ひとひら)の言(こと)の葉(は)
立(だ)ち盡(つ)くす僕(ぼく)は ただ頷(うなず)き笑(わら)った
密(ひそ)かに交(か)わしたちいさな約束(やくそく)
その歌聲(うたごえ)をどこまでも響(ひび)かせる
ラフィルの紡(つむ)ぐ 透明(とうめい)な旋律(せんりつ)
閉(と)ざされたこの場所(ばしょ)から 遙(はる)か彼方(かなた)へ
「この世界(せかい)でだった一人(ひとり)しかいない天使(てんし)の末裔(まつえい)、ラフィル。
僕(ぼく)はその少女(しょうじょ)の唯一(ゆいいつ)の従者(じゅうしゃ)にして共犯者(きょうはんしゃ)であることを許(ゆる)された存在(そんざい)。
彼女(かのじょ)の歌(うた)う歌(うた)の本當(ほんとう)の意味(いみ)を知(し)っていたてなお、ゼロに