黒雪に散る天人花
作詞:少女病 作曲・編曲:ピクセルビー
歌:Mitsuki
Voices:茅原実里、神谷浩史
『降り積もる黒雪は、凶兆の嚆矢
その雪の色をも視ることができない盲目の少女は、
ただ聲に誘われるまま、白の教會へ……
さあ、歌いましょう?全てを取り戻すために---』
凍てついた 黒い雪が舞う
盲目の少女はただ 傷跡を隠すように
余韻に満たされた想い 殘像を宿して
閉ざされた 宵闇の世界照らした
微かなヒカリ 目指して
失われた 幾千の理想(Ideal)
壊れた瞳に消えた
手の屆くことのない現実(リアル) 求めて
彼方にまで 往け———
殘酷な 遠い蜃気樓
跪く少女にだけ 黒雪(ゆき)の果て誘うように
緋色に輝いた月に 幻想を宿して
奪われた 未來への希望示した
小さな聲を 手繰って
救いのない 幾千の物語(Story)
その一欠片でなんて
終わらない この先のヒカリ 辿って
闇を抜けて……
『雪の中健気に咲く小さな天人花。
少女と同じ名を持つその花は、弱々しく、今にも吹き飛んでしまいそうで……。
少女は、その花を。そして自らを強く掻き抱くようにして、空を仰いだ』
失われた 幾千の理想(Ideal)
壊れた瞳に消えた
手の屆くことのない現実(リアル) 求めて
彼方にまで さあ———
『耐えるように咲いていた花も雪に溶けるように散っていく中、少女はやがて力盡きる。
涙を凍らせたまま、聲もなく叫ぶように』
「夢見たヒカリに手を伸ばしながら……」
「あれ、もう死んじゃうの……?」