<風景>
秦基博
by小夏
上空を旋迴して行く 午後の風
僕は一人 退屈とぼんやり遊ぶ
冬枯れた樹々の隙間 芽吹く春の始まり
凜と ただ その背をのばして 光集めている
あなたがくれたこの風景 愛しく思っています
胸の中のファインダーでずっと眺めていたい
いつもここにいるよ 陽だまりに觸れてるみたい
ほら あたたかくて どこか恥ずかしいような
いつも側にいてくれたの 僕も少し強くならなきゃね
あなたを守れるように やさしくいられるように
呼吸を繰り返す 淡い雲の陰
終わりがいずれ來るなんてこと 想像もつかなくて
あなたといつか見た風景 なおさら愛しくなるよ
胸の中のシャッターを切って焼き付けよう
END